いかちち

沼津に出かけた帰りに駅ビル『アントレ』に立ち寄った。
そこの1階部分は食料品売り場になっており、何軒かの
独立店舗が入っていて、鮮魚店もある。

その鮮魚店の店頭に真鶴産の「スミイカ」があった。
ちょっとさわると、表皮の色素胞が反応してさっと色が
変わる。まだ活かっているようだし、値段的にも高くは
なかったので買い求めた。

ikachichi_201004_01.jpg

んで、捌いて出てきたワタを、水を切ってほかそうとして
ザルにいれておいたのだが・・・

ikachichi_201004_02.jpg

「ん~この白いの、ひょっとして食えるかなぁ?」

と思ったのだった。
このスミイカは卵を持っていて、卵の付き方から
類推するに、どうもこの白いのは卵巣らしい。
そこでネット検索をかけると、それはズバリ!卵巣で
あって、それを「いかちち」と称してそこばかりを
鮮魚店でパック詰めで売っている地域もあるそうだ。

ikachichi_201004_03.jpg

でも、厳密にはこれは「いかちち」ではないだろう。
と、いうのは「いかちち」というのは特にモンゴウイカ、
標準和名カミナリイカの卵巣を称してそのように呼ぶと
いうことで、他方これはスミイカ、標準和名コウイカの
卵巣だからである。
でも、コウイカもモンゴウイカも仲間じゃないか。
だから、これでいいことにしようよ。ね。決めた。

と、いうことで、モンゴウイカの「イカチチ」に準じて、
ネットで出てきた多数派の食い方=煮付けで食う。
で、フツーに炊く。

ikachichi_201004_04.jpg

ルックスは悪くない。
というか、ツヤツヤしててかわいいじゃないか。
夫婦で小鉢を見つめることしばし。
僕としては先に妻に食って貰って、その反応を見てから
箸を付けるつもりだったのに、なかなか妻が手をださない。

仕方がないので、食う。がぶり!

ん~ふぅぅぅ~ん・・・へぇ~

変なクセもないし、臭くもないね。
でも、固有の味は弱いね。底の方にイカっぽさはあるよね、と。
食感は、もにょもにょっていうか・・・ぼそぼそではないよね。
ちょっとだけねっとり感ももっちり感もあるけど、うぅ~む。
ほら、チューブ入りのういろうがあるでしょう。あれって
食べるの忘れて長期間放置しておくと、チューブの中で固く
なってちょっとぼそぼそになるでしょう?正にあの食感です。
味が希薄で、ぼそもっちりして、ちょっと食べにくいね。

ikachichi_201004_05.jpg

断面には、特に目立つ構造はない。

味の染み込みは悪いようやね。さっと炊いてもあかんみたい。
くつくつ炊いて、冷ましとかんとあかんのとちゃうかな。


それにしても、珍しい食べ物やわ。
モンゴウイカのんは、もっとうまいんやろか?

どっちかというと、西の方、瀬戸内とか九州で食うらしいが、
知らんかったなぁ。
まぁ、こっちではこんなふうイカを捌いたときに偶々・・・
ってことでもないと手にはいることもなさそうです。

ともあれ、珍しい経験をしました。


因みに、スミイカの別の部位はどうなったかというと・・・

ikageso_201004_01.jpg

ゲソはオリーブオイルで焼いたのに

ikageso_201004_02.jpg

バジルペースト(自作品)を付けて食いました。

他方、メインの部位は、翌日に回す。イカ刺しはね、僕は
活けよりも寝かした方が好きなんです。
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いつも楽しく拝見しております。
以前チャーハンの作り方を
教えていただいた者です。

ひとつ教えて頂きたいのですが
政さんがいつも言われる
「活かっている」というのは
魚介のどういう状態を指すものでしょうか。

ネットで調べても出てきませんし、
ブログを拝見していると
ただの新鮮な状態とも違うようです。
ご教授いただけますと幸いです。

>ケンさん
その後、炒飯の方はいかがでしょうか?

さて、「活かっている」ですが、活魚なら当然活かっているのですが、
でも、「活かっている」とは「生きている」というよりも、寧ろ
「完全には死んでいない」というか、細胞レベルでは生きていると
言う状態とでもいいましょうか。僕はそう解釈しています。

「活け締め」ってあるでしょう。
例えば鯛の脳みそを目の後ろから手鉤で一撃して、ピアノ線で髄を壊して、
尻尾に切れ目入れて血抜きする、あれですが。
魚屋の店頭の活け締めの鯛はぴくりとも動きませんが、持ち上げると
でろんと垂れて身にはしなやかな弾力があります。それは細胞が完全には
死んでいないからで、この状態を関西の魚屋では「活かっている」と呼び、
それで通じます。
逆に、死後硬直を起こしている魚は、面白いことに、「しまっている」と
呼んでいる様です。

貝類なんかは、丸のままなら「生きている」と表現した方がいいかもしれ
ませんね。でも、赤貝やミル貝なんか、開いてから相当な時間を経た後にも、
ぴしゃりと打ち付ければうにゅぅぅ~と動くので、ああ、やっぱり開いた
あの状態は「活かっている」と表現したいです。

で、今回のイカも、うねうねとは動きませんが色素胞の反応から活かってると
表現したわけです。

まぁ、細かいところでは色々異論移・異説も有るんでしょうけれど、まぁ、
この位の認識でも許してもらえるでしょう。だって僕は素人なんだもん!

こちらのエントリも参考にしてみてください。
http://masayama.blog40.fc2.com/blog-entry-80.html

ナルホド。
良い状態で保存されている魚介のことを言う
という認識でいいのでしょうか。
鯛とかはイノシン酸を増加させる為に
一週間くらい寝かせてもいいといいますよね。
しかしスーパーで見分けるには
目利きにならないといけないですね。

チャーハンお教えいただきありがとうございました。
挑戦したのですがまだ自分の味を超えることは出来ませんでした。

おそらくいま気に入って使っているお米が
さめてもかなりもっちりしているコシヒカリなので
固めに炊いてもパラパラしずらいのが原因だと思います。あと火力かな。

チャーハンというのは自分の中で
あくまで残り物を上手に消化するものとして考えていて、
チャーハンを作る為にお米の種類をかえるのも
どうなんだろうと思い、まだパラパラ系のでは挑戦していません。

せっかく教えていただいたので、
また挑戦してモノにするつもりです。

>ケンさん

そうですね。死後硬直以前であることも重要です。
魚でも熟成を重視するようになってきたのかもしれませんが、
やはり僕は、鯛等、白身は活かってる方が好きです。

わが家ではご飯は食い切りで、原則的に持ち越しません。
だから炒飯を作るとなると炒飯用の加減で炊くことになります。

インディカ米なんか使うと、極めて簡単でアタリマエに
パラパラになりますが、味付けはタイ風やインドネシア風の
方が合うようなので、所謂「炒飯」からは離れるかもしれま
せん。

まぁ、炒飯っても僕達のは家庭料理ですもの、気楽にやりましょう。
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