奈良町の割烹(レシピではない雑文)

帰省。
母と妹と三人で久しぶりになじみの割烹に行った。
その割烹は奈良市の「ならまち」と呼ばれている古い町並みが残った、
今やちょっとした観光名所の入り口にある。
だが、その店は観光客には媚びず、変な観光地料理ではなく、
まっすぐな割烹料理を出してくれる。
僕が紹介を得て初めて行った時には既に人気店だったが、
今や益々大盛況。
先年は某高級婦人雑誌に登場してたな。
亡父の退職の慰労会もそこに行ったのだった。
退職して、これから悠々自適という時に肺ガンが発覚して逝った父。

さて、僕は1年ぶり位なのだが、母はちょくちょく行っているらしい。
すっかり仲居さんとも仲良しになっていたのには驚いた。
まぁ、美味しく楽しく食えるのはええことや。

僕は割烹ではやはりカウンターがいいのだが、運悪く満席で、個室を使った。
大将と若い子等の掛け合いを見る楽しみはないが、その代わりに
個室なら他の客に気兼ねすることなく食える。
ケータイで写真も撮れる。

おまかせでどんどん出してもらった。

アコウの昆布締が出た。
ワタリガニがでた。ふぐの白子が出た。
バチコが出た。

伊勢エビの天ぷらが出た。



この海老の頭は飾りではなく、塩ゆでにしたものだ。
中にはみっちりエビミソが詰まっている。
こんなうまいもんほるやつはあほや。
「おーい、小皿にポン酢入れて持ってきて」
ほじくって食う。美味い。

そう。
カウンターって、こういうことをしたらあかんと思ってる
他所の人と相席したら嫌なんやな。
別にかまわんし、いや、是非そのように食べなさいと、
僕は京都や大阪の割烹主人から実地でならってきたのだ。
せやし、そうさしてんか。

そういや最近は中年世代向けのマニュアル雑誌がいろいろあり、
割烹やら寿司屋でのマナーとか、書画骨董の基礎知識やらの
マニュアルが色々ある。
なるほど、ちょうど僕らの世代は、『ポパイ』やら『ホットドッグ
プレス』やらのマニュアル雑誌にどっぷり浸っていた世代やから、
おっさんになって、なりかかって、そろそろ高級寿司屋だ
割烹だ書画骨董だってなもんに手を出したくなったとして、
その手がかりになるマニュアル雑誌の需要があるのかもしれんな。

まぁええわ。
中年になるとええ感じで図々しくなれるしな。
僕は好きにするわ。

伊勢エビの頭をつついて、もう食うとこないかな、
よっしゃ!ぶち割ったる!!
と思っていたら、ちょうど店の若い子がやってきて
「それほぐしてきましょか?」
わはは!にぃ~ちゃんわかってるやん。そうでないとあかん。
ん?ひょっとしてキミ等まかないに狙ってたか?わはは!

他にもカレイの造りだの、鯛の白子の粕漬けだの、
丸の椀だのが出た。
鮑を持ってきて
「これどうします?造り?醤油であぶり焼きにしますか?
それともバター焼き?」
バター焼きに決定。
こういう風に客に調理法を選ばせるのも重要なポイントだ。
僕はカウンター割烹を称しておきながら、どの客もこの客も同じ
時間に呼ばれて、よーいどんで一斉に同じ料理を食わされるのが
大っ嫌いなん。

締めは丸雑炊。

うまいもん食って、なんかすっかり里心。
やっぱ日本料理屋は関西がええな。

でも、こっちにもええ店あるかな?


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