「お水取り」に関する或る誤解について

すっかり春めいている当地。

sakura_01.jpg

まだお水取りも終わってへんのに、変な感じです。
やっぱお水取りは寒い方が値打ちがあるんとちゃいますか?

ところで、お水取りに関しては、奈良に縁のある者として
どうしても言っておきたいことがあります。

それは何かというと、あの松明を東大寺の坊さんが担いで
登って火の粉をまき散らしているという旨、或いはそのように
解釈せざるを得ない記述がネット上に散見されるのですが、
それはとんでもない間違いだと言いたいのです。

松明を担いでいるのは「童子」と呼ばれる練行衆の付き人です。
練行衆というのは東大寺と末寺から修二会に参加する僧侶ですね。
童子が担ぎ持つ松明の明かりに先導されて、練行衆はひとりずつ
参籠宿所から二月堂へ上堂。で、役目を終えた松明を、童子が
二月堂の舞台の欄干からつきだして、振り回して消火する。
それを見て善男善女が歓喜の声を上げる。

一体、どこでなにがどうなって、籠もりの僧が松明を担いで
登って火の粉を散らすなどという誤解が発生したのか不思議です。
もしかしたら「だったん松明」と、上堂の松明とを混同した
記述が最初にあって、それが検証されることもなく無批判な
悩みのないコピペとしてネット上に伝播していったのかも
しれません。

いずれにせよ、当blogをお読みになられた方におかれては、
どうかあの松明を担いで登って火の粉を散らしているのが、
東大寺とその末寺の坊さんだとはお思いになりませぬように・・・

tsubaki.jpg



合掌
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 京都・奈良
ジャンル : 旅行

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

政

Author:政
アラフィフ主夫

最近のコメント
一応参加中


カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
最近の記事
カテゴリー
月別アーカイブ
最近のトラックバック
ブログ内検索
RSSフィード
リンク