秋田の関西人6. 乳頭温泉郷『鶴の湯』

2泊目の宿は乳頭温泉郷『鶴の湯』だった。

聞くところによれば、この宿は予約困難で有名らしい。
大館のきりたんぽ屋で、鍋が仕上がるまでの間、
若女将と世話話をしていた時、明日は『鶴の湯』に泊まる
と話したら、よく取れましたねと言われた。
旅行の1週間程前に電話してみたら、偶々空きがあったのか、
あっさりとぱっと取れた。
『鶴の湯』で人気があるのは「本陣」という囲炉裏のある
古い棟ということなので、どうしてもそこ!というので
なければ、案外取れるんじゃねぇの?と思うがどうか?

と、言うわけで『鶴の湯』。
田沢湖駅前からバスに乗って「アルパこまくさ」という
所までいけば、宿の送迎車が迎えに来てくれる。
送迎車に乗せてもらってしばらく行くと、雪がずんずん
深くなっていく。雪かきをした道路の両脇の雪の断面は
バームクーヘンの様に層をなしていた。
やがて送迎車は『鶴の湯』に到着。

tsurunoyu_01.jpg

雪なし國に生まれ育った者には、雪が積もっているだけ
でもコーフンものである。

部屋に通される。
超アンティークな「本陣」ではなく、「新本陣」という
棟の一室だった。「秘湯」とはいえ、街暮らしに馴れた
身には、十分な暖房は必需品だしウォシュレットは実に
ポイントが高い。「秘湯」と「街暮らしの快適性」とを
上手に調和させているところ、なかなか上手である。
それでも廊下は息が白くなる寒さで、とにもかくにも
なにはさておき湯に入ろう!

『鶴の湯』には、あの超超有名な「混浴露天風呂」の他に、
男女別の「黒湯」と「白湯」、そして宿泊客専用で男女別の
「内湯」があった。
とりあえず、空いてて貸し切り状態の「内湯」へ。

浴室のドアを開けると硫黄臭がぶわぁぁぁ~っ!!!!!!
湯舟にからはこんこんと湯が溢れている。掛かり湯をしていざ!!!

どびゃぁぁぁ~と湯が溢れて床に置かれた桶がざぁぁ~と流される。
「んぁぁぁぁ~きくぅぅぅぅ~!!!」
温泉につかるときはどうして自然に声が出るんでしょうかね?
最高でした。最高。

その後、屋外の「白湯」、「黒湯」と巡ったのだが、
どちらも貸し切り状態でラッキーだった。

晩飯は部屋に持ってきてくれる。

tsurunoyu_03.jpg

他に岩魚の刺身と、舞茸と比内地鶏の汁、それから名物の
山芋の汁が付いた。
必要十分で味付けにも無茶がないお料理。
カニが付いていないのも非常によろしい!

8時~9時あたりの、他の宿泊客が夕食を終えて一息ついた頃、
やはり露天も外湯も賑わっていたようである。
空くまで待つ間、宿の外で写真を少々。

tsurunoyu_02.jpg

外のお湯は10時で閉めて、後は内湯のみとなるそうだ。
外湯は止めて、内湯につかり、さっさと寝る。
翌朝は6時頃から露天・外湯を開けるそうで、一番乗り狙い。

***

翌朝5時過ぎ、外を見に行ったらやっぱまだ開いていなくて、
次に行ったら先客がいた。それでもまだ空いていたので、
妻も露天に入った。露天風呂の底は大きめの丸石だった。

だが、ゆっくりする間もなく人が増えてきて、それも男ばかり、
早々に退散となった。混浴露天は妻には厳しい環境のようで。

それでも退散先の「白湯」・「黒湯」は貸し切り状態。
みんな露天に入っているのだろう。

朝飯は広間で。

tsurunoyu_04.jpg

内容・量共に満足。

なんといっても。生卵がついていないのがいい。
旅館の朝飯の生卵ってのが、僕はすっごく嫌なのである。


もう一風呂、「内湯」に入る。やはり貸し切り状態。
結局、内湯ばっかり入ってる感じになったが、
内湯が一番気に入ったのだ。なんといっても貸し切り状態。
温泉では他の客とコミュニケーションを取るのが楽しみな
ひともいるだろうが、僕はひとりでいる方がええわ。

因みにこの『鶴の湯』。観光シーズンのまっただ中には
日帰り入浴客が列をなし、入る順番を待っているそうな。
日帰り入浴は10時から受け付けということだが、8時頃
から並んで待っている猛者もいるらしい。

僕は空いていなければ嫌やな。
今回と同じ状況が享受できるのならば再訪したい。

さらば『鶴の湯』。又来る日まで。

tsurunoyu_05.jpg

宿の送迎車で「アルパこまくさ」迄送ってもらう。

(続く)

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