「きざみうどん」には九条葱がええな

もう10年近く前になるか、まだ実家にいた頃のことだ。
大阪の元祖きつねうどんの店に行ったら、隣のテーブルに
中年のご夫婦がいらして、きつねうどんをお召し上がりだった。
言葉から東の方だとわかる。
ほどなくして、店のにぃちゃんが注文をとりに来た。

    「きざみうどん」

件のご夫婦はぎょっとしたように、こちらをご覧になる。
どうやら「きざみうどん」をご存じなかったようだ。
屹度、頭の中で凄いものを想起なされたに違いない。

kizami_udon_00.jpg

これが「きざみうどん」である。「きざみきつねうどん」とも呼ぶ。
いずれにせよ、うどんを刻んだものではない。
おあげさんを刻んだものである。

甘く炊いたおおきなおあげさんがのった「きつねうどん」も美味いが、
「きざみうどん」もうまい。
お品書きになくても、所謂「裏メニュー」として出している店もある。

作り方は極めて簡単

なんしか、刻んだおあげさんとねぎをつゆでさぁ~っと炊いて
湯通ししたうどんにかけたもんや。

これで作り方の説明は尽くされたと思うのだが、もう少し詳説すると
次のようである。

1. うどんを用意する。
うどんは細めのものが合う。
コシは強すぎないのが関西風である。
今回は手打ちうどんを細めに製麺した。

拉麺男氏から頂戴したほんまもんの地粉も今回で終了。
おぼろげながら手打ちうどんの作り方が見えてきたような気もする。

生麺・乾麺なら茹でる・・・って、こんな説明は不要ですな。

2. つゆを用意する。
当然、我が家では昆布と鰹節+混合削り節を用いて自作する。

3. おあげさんを刻む。
今回は冷凍していた『近喜』のおあげさんがあったので嬉しい。
ところで、関西、特に京都ではむくつけきおっさんでも
油揚げの薄揚げを「おあげさん」と呼ぶ人が多いように思う。
他地域の方には違和感ありますか?

ねぎも刻む。言うまでもないが、ねぎは「青ネギ」に限る。
今回は喜ばしいことに、ヨーカドーの京都物産展で買って
きた九条葱がある。

kujounegi.jpg

やはり、これやないとあかんな。関西の青ネギがええねん。
最終日で安くなっていたので3つも買った。
プランターに植えておけば、それなりに持つ。
我が家の希少なプランター菜園の成功例である。
まぁ、保つけど、風味は段々変わっていくんやろな。

4. 鍋にうどんつゆを入れて火にかけ、おあげさんをいれて炊く。

立ち食いうどんでは、うどんの上に刻んだおあげさんを
トッピングするだけだが、やはりつゆで炊いた方が美味い。

それから、おあげさんを予め砂糖や醤油で炊くことはしない。
他所では知らんが、少なくとも関西で僕は見たことがない。

おあげさんをいれるのは、つゆの水面がゆらゆらし出したら。
箸で混ぜたらあかん。さわらん方がええです。
がぁーっと沸いてきたらネギを入れて、さぁ~っと炊いたら、
(実は、この部分には、好みもあれば主義主張もある。)
湯通しして丼に入れたうどんにかけて完成。

kizami_udon_01.jpg

これは好みだが、僕はきざみ葱を少しとっておき、
最後にトッピングする。そうして立ち上る葱の香りが好きだ。
葱の香りを鼻にしながら麺をすするのがいい。


薬味には『黒七味』が好きです。

kurositimi.jpg


ところで、秋は「京都物産展」が多く開催されるが、
そこで時々初見のものや面白いものを見ることがある。

今回も「京都百万遍・・・」とかラベルを貼った瓶詰めがあった。
我々には百万遍は懐かしい土地だが、そんな店は知らなかった。
新しくできた店であろうか?

残念だったのは「うっかり八兵衛きんつば」がなかったことだ。
以前、当地のスーパーで時々行われていた京都物産展で、
この「うっかり八兵衛きんつば」というのを毎回見かけて、
「なんやねん!!????なんでやねん!!!????
京都とうっかり八兵衛に何の関係があるねん!!??」
とツッコミを入れつつも一度も買ったことはないのだが、
そのスーパーが閉店してから以降、一度も見かけたことがない。
ネット上でも詳細は不明。

一度買ってみれば良かった・・・かなぁ??????

ちょっと残念。
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名古屋では、こういった「きざみうどん」のことを「しのだうどん」といいます。名古屋ではうどんのつゆは普通は醤油濃い目(東京ほど濃くはない)なんですが、この「しのだうどん」だけは、色が薄く、昔から好きでした。
大阪に住んでから、ああこれは関西系のうどんだったんだなあと、初めて判りました。

同じものでも地域によって呼称が異なることがよくありますよね。
例えば麺類における「たぬき」と「きつね」。
大阪と京都では、「たぬき」はそれぞれ別のものを指すんだそうな。
名古屋の「きしめん」は、東京では「ひもかわ」でしたっけ?

妻と当地の串焼き屋へ入った時、お品書きに意味不明のものが
ずらずら並んでいて困ったことがあります。
結局、「全部2本ずつ」と注文したのでした。
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